京北町 北川農園さん

天神川を車で上がっていくと、かつては、京北町の木材が桂川を下り、
下流の嵯峨、梅津などで陸揚げされて京都に運ばれた歴史を彷彿させられるように
桂川に沿って国道477号線が走り、神護寺、常照皇寺を通り過ぎると
北山杉が美しい京北町の山間が現れます。
国道沿いに畑が広がり、平安時代以前からの古社と伝えられ、
大国主命を祀る、趣のある山国神社の参道の近くに北川農園があります。
2000年まで、お漬物屋にお勤めされていた北川さんは
材料の安全さと美味しさにこだわるうち、ついにご自分で無農薬野菜を
作られるようになりました。
なす畑には、ソルゴー障壁栽培という天敵を利用した環境にやさしい
農業技術を取り入れています。
これは、とうもろこしの一種のソルゴーを栽培することによって
アブラムシがソルゴーに付き、そのアブラムシを食べに虫(天敵)が
なすの畑に入り、なすの害虫を捕食するという仕組みです。
又、マリーゴールドも栽培し、その葉や茎の匂いで害虫を遠ざけています。
なすの栽培面積が減る分、収穫量も減るそうですが、ポリシーの
無農薬の方に重点を置かれています。
農薬を使わないので、旬の野菜しかできないそうです。
又、葉の裏などに小さな害虫が付くと、いっぺんに広がってしまうので
点検にとても気を使われるそうですが、生態系が見えてくるのが楽しいと
苦労を楽しさに感じてみえるのが印象的でした。
北川さんの宝石のようなプチトマトや、ピカピカのなす、懐かしい味がする
きゅうりは、ごはん日和のスタッフにも大人気です。
農園内に足を運ぶと、こおろぎや、バッタ、羽黒トンボそれにアマガエルなど、
色々な小動物が現れて「無農薬農業」を実感します。
北川農園さんの「無農薬」にこだわられる「安全で美味しい野菜」を、
ごはん日和が、「安全で美味しい惣菜」に調理して、
皆様にお届けいたします。